ダンスが下手だなって思っても、上手くなるにはどうしたら良いのかわからないのが現実ではないでしょうか。ダンスが下手な人には基礎や体の使い方など様々な理由があり、原因をひとつずつ取り除くことでダンススキルは向上します。
下手だからと諦めるのではなく、自分の欠点を理解した上で解決に向けて努力をしていけば改善することができるでしょう。「ダンス向いていないのかな?」と思っている方は、まずこの記事を読んで今の自分と照らし合わせてみてください。
ダンスがもっと楽しいと思えるようにお手伝いできたらと思います。この記事ではダンスが下手な人の特徴や原因を詳しく説明し、それに対しての改善策を紹介していきます。
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ダンスが下手な人の3つの特徴
ダンスが下手な人には共通した3つの特徴があります。
- ①動きが小さい(手の位置や足の開き方)
- ②動きにメリハリがない
- ③リズムが上手く取れていない
このような特徴があり、心当たりがある方は自分自身のダンスを下手だと思っているのではないでしょうか。中には自主練を沢山しているという人もいますが、ただ練習しているだけになっているかもしれません。
それぞれの特徴を説明していきますので、当てはまる部分は意識をして練習するようにしましょう。
①|動きが小さい(手の位置や足の開き方)
ダンスを踊るときに意識しなければいけないのが、手の位置や足の開き方など体を大きく動かすことです。ダンスが下手だと思っている人は、どうしても体の動きが小さい傾向にあります。
踊っている本人は大きく動けていると思っている人が大半で、どうして上手く踊れず下手に見えるのか悩んでいるようです。
- 腕が伸びきっていない
- 手の角度や位置がおかしい
- 足が開けてなくてよちよちしたステップになっている
- アイソレーションが上手く使えない
体の動きが上手く使えていないことで下手に見えてしまうため、鏡などを見ながらひとつひとつの動きを意識するようにしましょう。
②|動きにメリハリがない
ダンスを踊る上で大事なのは、次の技や振りに移るときにしっかりと動きを止めることが重要になってきます。連続的な動きになってしまうと、動きにメリハリがなく下手に見えてしまいます。
ダンス経験がある人は良く耳にする言葉だと思いますが、タメを作ることが大事だと聞いたことはないでしょうか?タメを作ることで動きにメリハリが出て、ダンスが上手く見えるようになります。
プロのようにギリギリまでタメを作る必要はないのですが、ある程度は体の動きを止める必要があります。動きのメリハリに気を付けることで、ダンスが上手く見えるようになるでしょう。
③|リズムが上手く取れていない
ダンスを踊るためにリズムは欠かせませんが、上手くリズムを取ることが出来ないと下手に見えてしまいます。リズムが上手く取れない人の特徴としては、音楽をしっかりと聞けていないことではないでしょうか。
踊っているとリズムが早取りになってしまい、振り付けがずれてしまうことがあると思います。そのためフォーメーションなどがずれてチームに迷惑をかけてしまいます。
なぜリズムが上手く取れないのか?
- 音楽が聞けていない
- 振りのことだけを考えてしまう
- 気持ちに余裕がない
様々な理由があると思いますが、まずは音楽を聴く習慣を付けて踊るときはリラックスしましょう。
ダンスが下手な6つの原因
ダンスが下手な人には様々な原因がありますが、その中でも代表的な6つを紹介していきます。ダンスを踊っている本人は気が付きませんが、「言われてみると心当たりがあるかも」という人は要注意です。
- ①基礎が出来ていない
- ②準備運動が出来ていない(体が硬い)
- ③基礎体力不足(軸を作る筋力がない)
- ④自分のダンスに自信がない(人目が気になる)
- ⑤練習をしない
- ⑥素直じゃない
まだまだ原因はありますが、6つの原因を意識することでダンスが上手くなるようになります。
①|基礎が出来ていない
ダンスが下手な人でダンスの基礎が出来ていない人は圧倒的に多い傾向にあります。ダンスを踊るための基本的な動きが基礎には詰まっており、基礎が出来ないということは踊り方を理解していないのと一緒です。
電子機器であればマニュアルを見ないで操作し、基本的な機能を使いこなせていないのと一緒だからです。踊れている(使えている)と自身で思っているだけなので、自分自身がダンスが下手と思っていない人も多いようです。
- ・アイソレーション(体の各部分を動かすために必要)
- ・リズム(ダンスを踊るためには必須)
- ・基本ステップ(各ジャンルを踊るための基本)
以上の基礎は必須であり、最低限覚えて毎日反復練習をする必要があります。ダンスの基礎を大事にしている人は、ダンススタジオでも際立って上手い人多いです
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②|準備運動ができていない(体が硬い)
ダンスを踊るには柔軟性も大事な要素で、体が硬いと可動域も小さく動きが悪くなり下手に見えてしまいます。ダンサーの中には、体は硬いけど技術で上手く見せている方もいるようです。
ダンスを始める前にストレッチを行うことで、可動域の確保・怪我防止・基礎代謝をあげるなど様々な効果が得られます。しかしストレッチは適当に流しダンスを始めると、思うように体が動かないので上手く踊ることができません。
可動域が広がることで柔軟性が増し、足の運びや手の動きだったり体がスムーズに動くので準備運動はしっかりしましょう。
- ・怪我予防
- ・リラックス効果
- ・パフォーマンス向上
- ・筋肉の疲労回復
③|基礎体力不足(軸を作る筋力がない)
ダンスを上手く踊るために必要なものとして、基礎体力があげられます。体力がないと踊っている間に疲れてきて体が上手く動かなくなったり、振り遅れなどでリズムがずれふにゃふにゃな動きに見えてしまいます。
その他にダンスを踊るための軸(体幹)がないことで、上手くボディーバランスを取ることができないことも原因です。
- ・1曲最後まで踊る体力
- ・手を抜かず全力で踊れる
- ・体のバランスを維持する
- ・技のキレが上がる
- ・パワームーブなどの大技ができる
などの効果があり、ダンスが上達するには必要だと言えます。ダンスが下手だと思っている人は、まずプランクを1日1分3セットできるように努力しましょう。
④|自分のダンスに自信がない(人目が気になる)
ダンスが下手だと思っている人に共通することは、自分のダンスに自信がなく人の目が気になってしまうことではないでしょうか?人の目が気になりすぎて、体が萎縮してしまい動きが小さくなってしまいます。
ダンスレッスンを受けていても、鏡越しに他の人の目線を気にしてしまいダンスに集中できなくなっているのではないでしょうか。「下手だと思われていないか?」、「踊っているのを見られるのが恥ずかしい」など、考える度に自信がなくなります。
- ・振りが覚えられない
- ・インストラクターの話しが入ってこない
- ・練習にならない
ほとんどのダンサーさんは人のダンスにはあまり興味がなく、インストラクターの動きや話しを聞いたり見ています。人のことは気にせず、自分自身のことだけを考えてレッスンに集中することが大事です。
⑤|練習をしない
ダンスは何年も習いに行ってるけど、何故か上達しないという人がいます。話しを聞いてみると「家ではほとんど練習しません」と言われる方がいました。ダンスレッスンを受けていれば上手くなると思っており、意外と同じ考えを持っている人は多いようです。
努力をせずに上手くなる人の特徴は、生まれつきダンスセンスがあり音楽が流れると自然と体が動く人だけです。世の中に数人いるかいないかなので、努力して上手くなることは難しいと言えるでしょう。
1日1時間から自主練を行いコツコツと積み重ねることにより、普段できなかった動きもできるようになります。
-
- ・個人目標を作る
- ・練習後のご褒美を作る
- ・友達と一緒に練習する
⑥|素直じゃない
ダンスが下手だと思っている人で、人の話しやアドバイスを素直に聞き入れない人がいます。「ばかにしている」、「なんか上から言われているようでむかつく」、「下手だと思われているようで悔しい」など、捉え方は様々だと思います。
素直に話しやアドバイスが聞けないことで、ダンスが上手くなることを拒否していることになります。アドバイスを素直に聞ける心を持つだけで、ダンススキル向上のきっかけになることでしょう。
- ・自分の欠点に気が付けない
- ・上手くなるきっかけを逃す
- ・ダンスクラスで孤立する
- ・ダンスが楽しくなくなる
ダンスが下手な人がつまずくポイント
ダンスが下手で上手くないと思っている人で、あることにつまずいてしまって前に進めないでいるポイントがあります。筆者もそのひとりで、あるレジェンドダンサーに出会って変わることができました。
ダンス初心者やダンスが上達しないと、悩んでいる人に多い3つのポイントを紹介します。
- 体の使い方がわからない
- 直ぐに諦めてしまう(直ぐに止まってしまう)
- リズムがずれる
体の使い方がわからない
振り付けなどのダンスを踊る際に、体の使い方がわかないまま踊ってしまうことがあります。体の使い方がわからないまま踊ってしまうと、曖昧なダンスになり見ている側からは違和感を感じてしまいます。
わかる範囲で練習をしていると思うのですが、上達も見えず体が上手く使えないと悩んでいることでしょう。どうしたら良いのかわからないのであれば、ダンスインストラクターであったり、仲の良い友達に聞くなどアドバイスをもらうのが適切です。
ひとりで悩まずに、まずは他者からのアドバイスを求めるのも大事なことです。
直ぐに諦めてしまう(直ぐに止まってしまう)
ダンスレッスン中に良く振りを間違えてその場で立ち止まったり、直ぐに諦めてしまうことがあります。途中で諦めてしまうことが癖になり、上達しようという気持ちが薄れてしまいます。
少し間違えても負けずにそのまま踊り続ける気持ちが大事です。直ぐに諦めてしまうことで、どんな場面であっても間違えただけで動作を止める癖が付いてしまいます。
間違えても果敢にチャレンジできるように、基本ステップや基本動作を日頃から練習して身に付けておく必要があります。
リズムがずれる
1曲踊るまでに何故かリズムがずれたり、音を上手く捉えられなくなることがあります。修正をしようとすると、どんどんリズムがずれて早くなったり遅くなったりします。
自主練をしていても上手くリズムを掴むことができなかったり、音楽自体が聞こえないなんてこともあるのではないでしょうか?実は音楽を聞いたり、リズムをしっかりと体で受け止めていないことが原因です。
普段から音楽を聞いてリズムトレーニングをすると、リズム感だったり体と耳で音楽を感じることができるようになります。まずは普段から音楽を聴くように習慣づけることから始めましょう。
ダンスが上手くなるための改善策
間違った練習方法や独自の考えだけではダンスは上達しません。ダンスが下手だと諦めるよりも、自分自身の欠点をひとつずつ修正することこそが一番の近道です。
それではダンスが上手くなるための改善策を順番に説明していきます。
音楽を聴くことを習慣化する
無音で踊るダンスもありますが、大抵のダンスは音楽が必要となっています。そのため音楽を聴くことは大事なことで、音楽からリズムを感じる必要があります。リズムを感じることができなければ踊っていても振りがずれたり、上手く踊ること自体できなくなります。
そこでまずは音楽を沢山聞いて、音楽の中にある8ビートや16ビートのリズムを感じる必要があります。ここで気を付けなければいけないのが、頭で考えるのではなく体で音楽を感じることが重要です。
ただ毎日音楽を聴いているだけであれば、リズムを感じることはできないので注意が必要です。しっかりとリズムを感じて体でリズムを刻む必要があります。
一番効果的なのが、ヘッドフォンをして音楽を聴くとリズムを感じやすくなります。個人差もあるので、自分自身が音楽を一番聴きやすいと思うものを見つけてください。
基礎練習・反復練習をする
ダンスを踊るために基礎はとても大事で、基礎を軸とした技や振り付けがほとんどではないでしょか。基礎練習といっても間違った動き方を覚えてしまうと意味がないので、焦らずひとつの動きを確認しながら練習していきましょう。
ダンスが下手な人がやりがちなのが、できていると思って基礎練習をしていても体の動きがおかしかったり、動かさないといけない部分が動いていなかったりと様々です。鏡の前で自分自身の動きを確認しながら、ゆっくり体の動かし方を練習してください。
1日1回ではなく何度も反復練習することが大事で、体が動きを覚えるまで何度も練習をするようにしてください。基礎ができるようになってきたら、毎日1時間確認のための時間を作るようにしましょう。
慣れてくることで基礎の動きが崩れる可能性があり、基本の動きを忘れないように毎日復習をする事が大事です。基礎は様々な技に応用できる動きなので、基礎がしっかりしていることで難しい技にも挑戦できるようになるでしょう。
ダンスが上手い人の動きを真似する(観察する)
ダンススタイルは人それぞれで個性が光ります。ダンスが下手だと悩んでいる人におすすめしたいのが、ダンスが上手い人の踊り方を真似することです。
個性までは真似することはできませんが、体の動かし方や表現方法などを参考にすることは可能です。ひとつ気を付けて欲しいのが、色々なダンサーの踊り方を真似することはやめてください。
様々なダンサーの踊り方を参考にしてしまうと、体と頭がパニックになり逆に踊ることが難しくなるからです。上手くなるために改善しようとしているのに、情報量が多すぎて体が追いつけなくなります。
「このダンススタイルが好き」、「このダンサーさんが好き」、「こんな踊り方をしてみたい」と思えるダンサーさんを見つけて、YouTubeをみながら練習すると良いでしょう。有名なダンサーであればYouTube動画にチュートリアル動画などをアップしていることがあるので、まずは参考にしながらスロー再生で練習をしていきましょう。
練習の後にはダンス動画を何度も見て、ダンサーの動きを観察することも大事です。観察することで、「こんな感じで動いてるんだ」、「ここはこうすると綺麗に見えるんだ」、「手の位置はこの角度が綺麗だ」などひらめきがあるはずです。
上手くなるために人の真似をして、スキルを磨いていきましょう。
筋トレで体幹を鍛える
ダンスを踊るためにはある程度の筋肉は必要で、その中でも体の軸となる体幹はとても大事になります。力強い動き・綺麗な動き・強弱ある動き・しなやかな動き・姿勢が綺麗になる・安定感が増すなど様々な効果が期待できるからです。
だからといってボディービルダーのように、筋肉の鎧を着ることは返って逆効果になるので気を付けましょう。見た目の筋肉よりもインナーマッスルが必要になるので、外観よりも体の中を鍛えることが重要です。
技と技の間のタメであったり素早い動きで魅了するキレが増すなど、筋トレをすることで表現力が豊かになります。体幹を鍛えるにはプランク・サイドプランクの2つが効果的で、お腹がぽっこりしている方はサイドプランクを多めにすることをおすすめします。
腕立てや腹筋などは、ブレイクダンスやアクロバティックな技を習得したい人はやっておいた方が良いでしょう。
リラックスをしてダンスを楽しむ
緊張や不安であったり自信がないことで動きが小さくなり、下手に見えてしまうことがあります。実は基礎や振りなど沢山練習して、練習では上手く踊れている人も沢山います。
本番や人前で踊る時にだけ、自分の実力を出すことができない人も中にはいます。そんな人に共通していえることが、人の目が気になったり、「上手く踊れなかったらどうしよう」など色々と考えてしまうことです。
考えてしまうことで不安が広がり緊張してしまい、体が思うように動かなくなります。直ぐに改善をすることは難しくく、できるだけイベントなどに参加して人前で踊ることが重要になります。
人前で踊る楽しさや人目に慣れることで緊張を和らげることができ、伸び伸び踊ることができるようになるでしょう。他にも駅前や人目が付くところで、友達と練習するのも効果的です。
リラックスして踊れるようになることで、本来のダンスパフォーマンスを披露できるので楽しんで踊ることができます。
アドバイスをもらう(相談する)
ダンスが上手くなりたいのであれば、他者からのアドバイスや悩んでいることを相談することも大事になります。自分なりに踊っていても「どこが悪いのか?」、「どこを改善したら良いのか?」わからないからです。
客観的に見てもらうことで、体の動きであったり、リズムの取り方であったり、視線の方向など自分では気が付けなかった部分が見えてきます。一人で悩んでも答えが見つからない場合は、ダンス仲間やインストラクターなどに自分のダンスを見てもらい評価してもらうと良いでしょう。
アドバイスを元に自主練を積み重ね、もう一度見てもらい評価をしてもらうを繰り返してください。他者からと自分で見る部分は異なるので、悩まずに相談をしてアドバイスをもらいましょう。
自分の欠点を見つけることで修正点が見つかり、ダンスを上達させることができます。
まとめ
ダンスが下手な特徴や原因は人それぞれですが、改善をすることで上達することは可能です。私には無理だからと諦めるのではなく、これから上手くなるにはどうしたら良いかと考えることが大事です。
人それぞれ改善する場所は違いますが、改善する余地があるのであればゆっくりと直してください。ダンスが上手くなることで、ダンスの楽しさを改めて実感できると思います。
下手だからと諦めず頑張って楽しいダンスライフを送ってください。