チークダンスってどんな踊り方をする?|曲からやり方まで解説

チークダンスに関する情報をお探しでしょうか。今ではなかなか聞くことの無くなったチークダンス。実はダンスや文化が魅力的なんです。本記事は、チークダンスとはどんな踊りか、曲や歴史に至るまで総合的に解説しています。

本記事からチークダンスを知ることによって、どんな踊りなのかをイメージしやすくなるでしょう。チークダンスを総合的に知ることによって、自分に合ったダンスの楽しみ方を見つけるきっかけになるはずです。

気になる方は、ぜひ一読してみてはいかがでしょうか。

チークダンスとは

cheek

今ではほとんど聞くことの無くなった、チークダンスやチークタイムについて、言葉の意味や歴史から以下に解説します。

チークダンスの意味

チーク(cheek)は頬、ダンス(dance)は踊りの意味であり、それぞれの意味が組み合わさって、頬を合わせるほど男女が近づいて踊るダンスがチークダンスの意味になります。

チークダンスという言葉自体は和製英語とされており、英語では意味が伝わらないようです。英語では「cheek to cheek」か「slow dance」と呼ばれます。

いずれにせよ、男女が密着して踊ることをチークダンスと呼ぶという理解で良さそうですね。

チークダンスの歴史

元々、チークダンスは社交ダンスをした最後に行われるダンスとして始められたとされています。その始まりは1920年頃。だいたい、社交ダンスといえばワルツなどが音楽として用いられますが、チークダンスを踊るのは一般的にはブルースです。

ブルースのゆったりとした音楽に合わせて、ダンスもゆったりと。男女が密着して踊るダンスはいろいろあれど、ブルースで踊るというのが1つの特徴かもしれませんね。

日本においてチークダンスが根付いてきたのは1960年代以降だとされています。そして、ディスコ全盛期である1970〜1980年代あたりでチークタイムと呼ばれるタイミングで、男性から女性を誘いチークダンスを踊るという文化が発展していきました。

しかし、1980年代の半ば頃から徐々にチークタイムやチークダンスの文化は無くなっていき、スロータイムという名前に変わっていったようです。その頃になると、チークダンスが無くなっていき、今ではほとんど見られない文化になっています。

チークダンスの踊り方ってどうするの?

dance

チークダンスというダンスジャンルがあるのかというと、実はダンスの種目として確立されているものはありません。つまり、踊り方も何もないというのがチークダンスなのです。

それでは、チークダンスとは一体どういうダンスなのか?という疑問が生まれてくるかと思いますが、チークダンスは、頬がくっつくほど近くで踊るダンスのことを指しており、特にステップなどのテクニックを意識せず、揺れるように楽しむもの。という理解で良いようです。

とはいっても、もしチークダンスをする機会があれば、手の位置はどうすれば良いのかなど、気になることがあるかと思います。基本的には、社交ダンスの流れから生まれたものなので、手の組み方もその例に合わせるのが自然かもしれませんね。

男性と女性が斜めに対角線になるように近づき、男性の右手は女性の左肩甲骨に、右手は女性の左手と繋ぐような形が一般的なようです。

おすすめのチークダンス名曲3選

Record
チークダンスといえばブルース。チークタイムで流れた曲は、ダンスを踊らずとも名曲と呼ばれる楽曲がたくさんあります。チークダンスを踊る機会がなくても、一度聞いてみると、ハマってしまうかもしれません。

Endless Love (エンドレス・ラブ)- Lionel Richie & Diana Ross

音楽史上で最高のバラードだと言われることもある「エンドレス・ラブ」は、1981年の同名の名映画の主題歌としても有名です。ライオネル・リッチーとダイアナ・ロスという名歌手が織りなす音楽は、現代においても輝いています。

Who’s Holding Donna Now – DeBarge

1980年代を代表するソウルグループであるデ・バージの名曲の1つ。日本名は「ドナは今」。悲しさや儚さを感じさせるメロディーの中に透明感と明るさが散りばめられている、ゆったりダンスするならとても雰囲気の出る一曲でしょう。

Reunited – Peaches & Herb

1978年に発売された名盤です。日本名は「恋の仲直り」、日本でも1980年代のディスコでも良く流れた第ヒット曲。甘い歌声と、ピーチズ&ハーブのラブラブ感あふれる歌唱は、非常にロマンチックです。

チークダンスに関するQ&A

Q&A

いろいろなチークダンスに関する情報を紹介してきたところで良くある質問についての解答をしていきます。チークダンスの踊り方について主に説明しますので、参考にしてください。

チークダンスの踊り方は練習する必要ある?

「チークダンスって種目として存在してなくても練習をする必要はあるの?」という問いについては、状況によりますが、基本的には練習する必要はない物だと考えて良さそうです。基本的には、ブルースに合わせて揺れるだけでOKとされるのがチークダンスだとされています。

しかし、もし社交ダンスの場でチークダンスをするとなれば、もしかしたらある程度のテクニックが必要になるかもしれませんね。チークタイムへの流れと環境が大事になるかもしれません。

今となっては、ほとんど踊られることの無くなったチークダンスなので、経験する機会は少ないかとは思いますが、もしそういう場面が訪れたのであれば、基本的には雰囲気重視でテクニックは二の次というイメージが良さようです。

1980年代のディスコなどでは、男女が密着してダンスを楽しむ文化があり、それがチークダンスの重要な要素だったとされています。また、社交ダンスの最後に踊られるダウンタイムを楽しむ中で生まれたダンスジャンルであれば、やはりゆったりと楽しむことを大切にするのが良いのでしょう。

チークダンスを踊る時の手の位置はどうすれば良い?

手の位置については、踊り方の章で簡単に解説しましたが、基本的には、社交ダンスを参考にし、男性と女性が斜めに対角線に近づき、男性の右手は女性の左肩甲骨に、右手は女性の左手と繋ぐような形をイメージすると良いでしょう。ただ、チークダンスはテクニックが重要とされるジャンルではないため、そこまでこだわる必要はないかもしれません。

男女が近づき、ゆったりと音楽とダンスを楽しむ。技術などに囚われず。たとえば、男女の位置が近いダンスではバチャータが挙げられますが、ステップの中ではお互いに抱き合うように近い時もあれば両手をつなぐようなタイミングもあります。

テクニックに近い、手の繋ぎ方よりお互いの距離感と雰囲気に合わせて考えていくのが良いかもしれませんね。

まとめ

チークダンスは、ブルースに合わせて型にハマらずに密着して踊るダンスのことを指します。今ではほとんど見られなくなった文化だとされていますが、もしチークダンスを踊る機会があったなら、テクニックより雰囲気を重視するダンスだということを忘れずに取り組むと良いでしょう。

最近では、男女が密着するダンススタイルにはセンシャルバチャータというものがあります。世界的に人気があり、多くのクラブでもバチャータ音楽が流れるため、もし現代においてチークダンスの雰囲気を楽しみたいのであれば、バチャータの世界に踏み込んでみるのも良いかもしれません。

自分自身のライフスタイルに合ったダンスの形を見つけられると、きっと人生が楽しいものに変化しますよ。