バチャータ(ダンス)を紹介!サルサとの違いや音楽まで総合解説

バチャータ(ダンス)に関する情報をお探しでしょうか。最近では、Tiktokでも流行することのあるバチャータ音楽。実はダンスも魅力的なんです。本記事は、バチャータをサルサとの関連から、ステップや音楽、ダイエット情報に至るまで総合的に解説しています。

本記事からバチャータを知ることによって、どんなダンススタイルなのかをイメージしやすくなるでしょう。バチャータは、どんな種類があって、どう練習するのか?など、総合的に知ることによって、自分に合ったバチャータの楽しみ方を見つけるきっかけになるはずです。

気になる方は、ぜひ一読してみてはいかがでしょうか。

バチャータとは

bachata

Shawn Mendes, Camila Cabello – Señoritaは日本でも話題になった現代のミュージックですね。ゆったりとセクシーな雰囲気の曲が特徴的ですが、それに合わせて踊るバチャータ(ダンス)も非常に魅力的です。良く比較される「サルサ」との違いについても解説しながらバチャータについて解説します。

バチャータの特徴

バチャータ(ダンス)は、割とスローでセクシーな雰囲気なダンスであり、なんと言っても男女がとても近くで密着するようなスタイルが特徴的でしょう。最近では、バチャータ音楽の流行と共にダンスの注目度も向上しつつあります。

バチャータは、サルサと同様にラテンダンスの1部であり、社交ダンスの1種です。男女が共にステップを踏みながら踊り、楽しげな雰囲気があります。ただ、楽しくハイペースなダンスというより、左右に揺れながら腰の動きを特徴としたセクシーでロマンチックなダンススタイルです。

ダンスの特徴だけ見ると「そんなに密着して踊るのはハードル高い…」と感じてしまう方もいるかもしれません。しかし、バチャータにはいくつか種類があり、スタイルによっても密着度やセクシーさが変わります。また、密着するダンススタイルだからといって初対面から密着するというものでもないので、楽しめる踊り方を見つけていくのが良いでしょう。

バチャータとサルサの違いは何?

違いは主に4つあります。

バチャータとサルサの違い
  • ・音楽
  • ・ステップ
  • ・表現
  • ・発祥地

似ているようで4点も異なります。同じラテンの1種なのに結構違いますよね。

音楽については「クラーベ」のリズムの有無があります。サルサは「クラーベ」という8カウントを「前半2拍・後半3拍」もしくは「前半3泊・後半2拍」と不均衡なリズムパターンを用いて奏でられます。一方、バチャータにはクラーベは用いられません。また、一般的にサルサよりバチャータの方がテンポがスローにだとされています。

ステップと表現については、サルサは前後のステップがベーシックになっているのに対し、バチャータは左右のステップがベーシックになっています。また、サルサは8カウントの内、3〜4カウント目と7〜8カウント目にタメのような動きとターンが特徴的ですが、バチャータは4カウント目と8カウント目にアクセントを付けつつセクシーな腰使いが特徴的です。サルサより、バチャータの方がゆったりと動き、距離間も近いです。

発祥地については、サルサはプエルトリコかキューバ、バチャータはドミニカ共和国。といった違いがあります。

ダイエットするならzumba?ベリーダンス?

belly dance

ダンスをしながらエクササイズする内容として、最近ではzumbaやベリーダンスが話題に上がることがあるかと思います。特にバチャータのような雰囲気のダンスに興味があるのであれば、ベリーダンスも近しい雰囲気を持つダンスとして選択肢に上がることでしょう。

日本では、どちらかというとベリーダンスの方の流行が早く、耳馴染みがあるかもしれませんが、zumbaも幅広く普及しているようです。

zumbaとベリーダンスの違いは、zumbaはベリーダンスを含む総合的なダンスエクササイズ。ベリーダンスは、それのみのダンススタイルということになるでしょう。zumbaはラテンダンスを中心として、ヒップホップダンスを含む非常に多くのスタイルが織り交ぜられています。その中にバチャータも含まれます。

zumbaもベリーダンスもソロで運動できるエクササイズです。zumbaの方が幅広くスピードの速いダンスが含まれ、バチャータも含まれます。ベリーダンスの方がゆったりとスローに動く特徴があります。これらを理解した上でどちらが好みかを選ぶと良いでしょう。

おすすめのバチャータ音楽3選

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ラテンに含まれるバチャータですが、楽曲の表現の幅は広く、現代に流行するバチャータの楽曲は数多くあります。今回は、比較的新しいバチャータの楽曲を3つ紹介します。

バチャータはオシャレな楽曲が多いため、ダンスの練習曲と思わずとも何度も聞きたくなるような楽曲が多いです。いくつか好きな音楽を見つけてみるのも楽しいかもしれませんね。

Señorita / Shawn Mendes, Camila Cabello

2019年に発表され、日本でも流行した曲です。賑やかで陽気な曲がバチャータでは多めに感じますが、この曲はゆったりとセクシーな印象を受ける曲で、センシャルバチャータのようなダンススタイルに合うイメージです。

Maluma / Hawaii

ラテン音楽の4拍子のリズムが聞こえやすく、アップテンポで明るいリズムながらもビートの音は重めでありどこかヒップホップを感じさせるような楽曲です。セクシーさと楽しさのバランスが絶妙。

Inmortal Aventura / Romeo Santos

非常にリズムが複雑で軽快な楽曲です。ボーカルがしっとりとしているため、ただ軽快な曲になっていないのが素晴らしいです。リズムの形成にトラップミュージックのようなシンバルの連続音が入っていたり、さまざまな音楽要素を感じさせます。

<2>バチャータの種類

バチャータ(ダンス)の種類は一つではありません。実は、主に以下の5つのスタイルに分類されます。

バチャータとサルサの違い
  • ・モダン
  • ・ドミニカンバチャータ
  • ・センシャルバチャータ
  • ・バチャタンゴ
  • ・フュージョンバチャータ

「モダン」は2000年代あたりから始まったとされています。バチャータの源流であるドミニカンバチャータを元にしてサルサやボールルームなどのターン(回転)要素を取り入れた、少し複なダンススタイルです。

「ドミニカンバチャータ」は、全てのバチャータの元になるスタイルです。8カウントの中にもエンカウントにもステップを踏むような早いステップが特徴でしょう。また、曲自体も早めの楽曲を用いられやすいです。

「センシャルバチャータ」は、これによって世界にバチャータが広がったと言われるほど人気のスタイルです。サルサを流すクラブでは必ずと言っていいほどセンシャルバチャータの楽曲が流れます。細かいステップをあまり刻まず、ゆったりと大きな動きで男女の密着度が高いのが特徴的です。

「バチャタンゴ」は、その名の通りタンゴの要素が含まれたダンススタイルです。タンゴステップやキックが加わるスタイルでしたが、現在ではあまり見られないようです。
「フュージョンバチャータ」は、2010年代以降から始まったとされる新しいダンススタイルです。現代の新しいバチャータ音楽に合わせてヒップホップなどのさまざまなダンススタイルが加わった比較的派手なスタイルが特徴的です。

センシャルバチャータのステップ

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バチャータは多くのスタイルがあり、さまざまなダンススタイルが組み合わさっていることがあるでしょう。ステップ名が明確にされていないものもあります。今回は、人気のセンシャルバチャータのステップ名が付けられている内容の1部を紹介します。

ピンサ

8カウント×2の合計16カウントで構成されるステップです。両手をお互いの肩甲骨の部分に置き、サイドステップを左右に4カウントずつ行った後に上半身をお互いに半円を描くように左右に4カウントずつ動かします。比較的簡単でゆったりと気持ちの良い構成です。

ランサミエントデカデラ

ピンサと同様に16カウントで構成されています。サイドステップを中心に構成されていますが、特徴的なのは9カウント目からの女性が4カウントを使って大きく腰を外側に円形に動かす動作でしょう。密着度は低いですが表現としてはかなりセクシーです。

カベサ

カウント数が明確に決まっておらず、女性の体を左右に大きく揺らし、男性の腕の間を女性の頭がくぐるダンスになります。くぐらせるためには男性も大きく上方に腕を動かす必要があり、女性も大きく頭を回す必要があるので、ゆったりと大きい動きのイメージを強く出せる構成になっています。

バチャータに関するQ &A

Q&A
いろいろなバチャータに関する情報を紹介してきたところで良くある質問についての解答をしていきます。バチャータの練習やスクールについて主に説明しますので、参考にしてください。

バチャータ初心者はどうやって練習する?

バチャータは社交ダンスでありペアで行うものであるため、なかなかソロでは練習しにくいかもしれません。しかし、ステップ自体は1人でも練習できます。初心者の場合は「ボックスステップ」や「サイドステップ」、「ライトターン」や「ヒップロール」といった比較的簡単な動作から練習すると良いでしょう。

バチャータのレッスン動画などを参考に自宅から練習することもできます。また、バチャータのスタイルによっては大きな動きを必要とするため、体のストレッチや体幹の筋力トレーニングが重要になることもあるでしょう。

また、どんなバチャータのダンススタイルを目指すかによって練習するべき内容は変わってくるかと思います。たとえば、ドミニカンバチャータであれば細かく素早いステップを必要としますし、センシャルバチャータであれば大きな体の動きを必要とします。

さらに言えば、ダイエット目的でバチャータをするのであれば必ずしも上手く踊る必要はありません。目指したい自分の姿によって、練習のスタイルも変わるため、イメージすることから始めると良いでしょう。

ただ、直接見てダンスを教わるのと、動画での自己学習では、やはりダンスの感覚を掴むのには差があります。特にペアダンスであればなおさらでしょう。スクールに通うことで、バチャータの上達が早くなる可能性は高いです。

バチャータを学ぶにはどんなスクールやレッスンがおすすめ?

ダンススクールの運営形態は大まかに分けて以下の3つに分類されるとされています。

ダンススクールの種類
  • ・事務所付属の養成所のスクール
  • ・プロフェッショナルを目指すスクール
  • ・ダンスを楽しむためのスクール

の3つです。それに加えて、一般的に3つのコースに分類されるでしょう。

ダンスのコース
  • ・上級者
  • ・中級者
  • ・初級者

バチャータの場合、これらの分類に分けきれないかと思いますが、目指したい場所はどこなのか?をしっかり自分の中で決めてからレッスン形式を選ぶが大事になるでしょう。

たとえば、バチャータもコンペティションと呼ばれる大会があったりするので、大会への参加や入選を狙う場合は本格的なレッスンが必要になりますし、ダイエット目的のみであれば、zumbaを習うという選択肢もあるのです。

ダンスレッスンは、楽しむためのレッスンから、本格派まで幅広く、ダンススタイルや金額など非常にさまざまな違いがあります。自分の軸を決めて検討してみるのが良いでしょう。途中で気が変わったら、レッスンの形を変えていくのもありです!

まとめ

「バチャータ(ダンス)」と言っても、非常に多くのスタイルがあります。世界的に人気なのはセンシャルバチャータであり、多くのクラブで流れるとされています。しかし、センシャルバチャータは密着度の高いスタイルです。そのスタイルのみが全てではないため、自分に合うスタイルを見つけていくと楽しめるでしょう。

音楽ジャンルとしても最近は世界的に人気であり、ダンスのみでなく音楽も楽しみやすく、自分の好きを深掘りしていけばきっと素敵な何かに出会えるはずです。また、バチャータは音楽とダンスのみでなく、最近ではzumbaなどのダンスエクササイズとしても組み込まれていることがあります。自分自身のライフスタイルに合ったバチャータの形を見つけることが大切になるのではないでしょうか。