ブレイクダンスを初心者から始めるには!?|有名人・基本・技まで全て解説!

ブレイクダンスに関する情報をお探しでしょうか。本記事では、ブレイクダンスの歴史から特徴、基礎・ステップ、有名人、衣装、スクールの選び方などのQ&Aに至るまで網羅的に解説しています。

ブレイクダンスに関する情報は数多くありますが、なかなかまとまった情報が得られにくいのではないでしょうか。

本記事からブレイクダンスを知ることによって、自分のなりたい、かっこいい姿をイメージしやすくすることができるでしょう。

ブレイクダンスは、どんな特徴があって、どんな文化があるのか?これらを知ることによって、自分に合っているダンスジャンルやスクールの選び方についても明確にできるきっかけになるはずです。

ぜひ、一読してみて、自分の目指したい姿や、合うジャンルを見つけるための参考にしてみてはいかがでしょうか。

ブレイクダンスとは?

Bboy street
ブレイクダンスは、HIPHOPを構成する4要素の1つであり、そこには深い歴史があります。また、ブレイクダンスをする男性のことをBboy、女性のことをBgirlと呼びます。文化や歴史を学ぶことはダンスを表現し、好きになるためには非常に大切な要素になるでしょう。以下にブレイクダンスの概要をまとめました。

ブレイクダンスの歴史

ブレイクダンスの始まりは1970年代のアメリカのニューヨークの貧困地域であるとされていますが、実はブレイクダンスの元となるようなダンスは、1970年以前から見られています。

たとえば、1959年にはナイジェリアの民族がブレイクダンスをしているような動画が残っていたり、1898年にはヘッドスピンをするダンサーの映像が残っていたいりするのです。最も古い情報は、1867年に文章で残された「バルト海の航海」であるとされているため、ブレイクダンスの元となる要素はかなり昔から存在していたのかもしれません。

ただ、明確にブレイクダンスというスタイルとして発展していくのは1970年代以降になります。ニューヨークの貧困地域では、貧困や絶望、退屈などを理由にストリートギャングが現れ、麻薬や銃の違法的な普及により暴力的になったギャングは紛争や抗争をするようになり、命を落とすような事案も増加していきました。

そんな時、あるギャングのリーダーが暴力ではなく、HIPHOPの要素で勝負することを提案し、ダンスバトルという文化が生まれると同時にブレイクダンスの形が出来上がっていきます。そして、Rock Steady CrewなどのチームがHIPHOP、ダンスバトルやブレイクダンスの文化を牽引していきます。

ブレイクダンスの由来

ブレイクダンスはニューヨークの貧困地帯で、ギャングの抗争などが発祥の由来になっています。この背景や、激しくバトルをするダンススタイルから、ブレイクダンスの名前の由来は「壊す」という意味合いで捉える方もいるようですが、実は違います。

ブレイクの由来は「ブレイクビーツ」からきています。ここで「ブレイクビーツって何?」と疑問を抱える方もいると思いますので、簡単に解説します。

ブレイクビーツは間奏部分のことを指します。Hiphopの父と呼ばれるKool Hercは、ダンサーが間奏部分で踊ることを察知して「ブレイクビーツ」を繋げてループしていました。その間奏部分で踊っていたダンサーのことを「ブレイカー」や「Bboy」「Bgirl」 と呼ぶようになったとされているのです。

ちなみに、ブレイクダンスという名前は、後からメディアが作り出したもので、正確には「ブレイカー」と呼びます。

ブレイクダンスの特徴

他のストリートダンスと大きく違う点がブレイクダンスにはあります。それは、床を使って踊ることが多いことです。ブレイクダンス以外のストリートダンスは、主に立って踊りますが、ブレイクダンスは床に手をついて踊る機会が多く、その点が大きな特徴だといえるでしょう。

たとえば、床に手をついてステップを踏む「フットワーク」や、床に手をつきながら止まる「フリーズ」などが挙げられます。これらは、ブレイクダンスに見られる特徴を体現しています。

そして、ブレイクダンスの始まりがバトルであった歴史から、挑発的なポーズなども多くあることも特徴の1つといえるでしょう。たとえば、足をWの形にして、「ワック」という意味を持たせて相手を挑発するなどが挙げられます。

ワックは、最近盛り上がっているフリースタイルラップバトルなどでもよく聞く言葉かと思いますが、意味は「カッコ悪い」みたいなものです。相手をカッコ悪いぞと挑発し、自分の方がカッコいいとダンスをするのです。バトルに向いているダンススタイルであることは間違いないでしょう。

ブレイクダンスがオリンピック種目に

orinpic
HIPHOPの文化であるブレイクダンスが、2024年のオリンピック競技として正式に追加されました。文化であり、ある意味アートであったブレイクダンスが、スポーツ競技の世界に入るような形です。これは日本でも話題になり、ブレイクダンサーも選手を目指して活動している方も出てきています。

IOCは、ブレイクダンスを追加した理由を次のように述べています。「包括的かつ魅力的で競技場の外でも実践できる。若者に焦点を当てたイベントを開催したい。」とのことでした。

ブレイクダンスバトルの勝敗には、ジャッジという審判的な役割を持つ人が判定をし、決めていきます。現在の主なダンスバトルの大会では、明確に勝ち負けの基準が定まっていないことが多いでしょう。それは、ダンスそのものが技の綺麗さなどの点数で線引きできない要素があるからです。

HIPHOPと深く関わりのあるブレイクダンスは、競技化することで作り上げてきたHIPHOPの文化とまた違う物になっていくのでは無いかと、批判的な意見も聞かれます。

スポーツになることで、高得点の技などが決められていくことにより、勝敗の付け方が今までのブレイクダンスの見方と変わる可能性があることは否めませんん。しかし、オリンピックがブレイクダンスを世間に認知させるきっかけになることは間違いありません。多くの人の目に留まることが、何か変化を生むきっかけになり得るかもしれません。その機会が、どのように活きていくのかを注目していくとよりブレイクダンスを楽しめるでしょう。

ブレイクダンスオリンピックのルールはどうなる?

ブレイクダンスというオリジナルムーブをたくさん持った選手が何人もいる中でどうやって勝敗をオリンピックで決めるのか?そのルールは気になるところですが、実はまだ公表されていません。今後、世界ダンススポーツ連盟から発表される予定となっています。

ただ、予想としてはブエノスアイレスでのユースオリンピックルールやJDSFブレイクダンス部のジャッジシステムに近いものになるのでは無いでしょうか。それらの評価基準は以下のようになっています。

  • テクニック
  • 表現
  • 構成|完成度
  • レスポンス|戦術性

さらに、減点項目が用意されており、以下のようになっています。

  • クラッシュ(失敗)
  • リピート(何度も同じ技を使う)
  • バイト(他人の技などを真似する)

これらが、ブエノスアイレスでのユースオリンピックルールやJDSFブレイクダンス部のジャッジシステムの共通部分です。評価項目と減点項目のみでなく、加点項目が設定される可能性もあります。

ただ、ほとんどは上記のような項目を点数化してルールとしていくことが予想されています。

ブレイクダンスオリンピックの日本代表は誰?

まだ日本代表については決定していませんが、さまざまなBboyやBgirlがオリンピック選手に選ばれるのではないか?と予想はされています。たとえば、以下のような選手です

  • Bboy Shigekix
  • Bboy TSUKKI
  • Bgirl AMI
  • Bgirl Yuika

などなど、比較的若手で実力派。そして結果を出している選手が多いです。どのように選考されていくかについては「JDSF BREAKING 日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス部公式サイト」が公表しています。

JDSFでは、全日本ブレイキン選手権での上位ポイント選手を強化指定選手に選考し、今後のWDSF国際競技大会やWDSFブレイキン世界選手権でのポイントを参考に2024年のパリオリンピック競技会に出場する選手を決めていくとされています。

まだポイントランキングは、ほとんど動いていませんが、2022年4月情報ではBboy(OPEN)のランキングはShigekixが1位となっています。

ブレイクダンスが上手い有名人

Bboy famous

どのようなダンスをしていきたいかを考える上で、参考にすべきダンサーがいた方が良いでしょう。有名ダンサーを見ていく中で、自分の中の好きなスタイルを見つけていくと、よりダンスが楽しめるはずです。

ブレイクダンスの上手い日本人ダンサー

日本は、ブレイクダンスにおいて世界で活躍するダンサーを何人も輩出しています。以下に世界で活躍する日本のBboyを紹介します。

Taisuke

いわずと知れた日本のブレイクダンサーのTopを走り続けるTaisukeは、象徴的なムーブを用いながら、何度も日本や世界で優勝にたどり着いています。

DEF AIRは、Taisukeを象徴するムーブであり、他の追随を許さないクオリティです。ダンススタイルは、フットワークもパワームーブもこなすオールラウンダーでありつつ、Bboyらしい表現を多く用いるクールなダンサーでしょう。

issei

キッズダンサーの大会が定着しつつある環境で、早くに頭角を現し、10代の頃から世界の舞台で優勝を数々経験しているダンサーです。なんと、R16 KOREA SOLO BATTLE という大会で3連覇を果たす輝かしい経歴を持っています。

Taisukeと同じようにフットワークもパワームーブもこなすダンサーですが、クールな印象よりもアクティブで力強い印象の残るダンサーでしょう。高難易度のパワームーブとフリーズを音楽に合わせながら繰り出すそのスキルの高さは圧巻です。

Shigekix

2020年のRed Bull BC Oneにて優勝を果たした19歳のダンサーです。Shigekixの姉もBgirlとして活躍しており、世界大会で優勝経験もあり、姉弟揃って日本のブレイクダンス界を盛り上げていることは間違い無いでしょう。

上記2名と同様にオールラウンドなスキルを持っており、キッズの時代から活躍し続けているダンサーです。長時間のバトルでも切れないスタミナとパワームーブに含みながら細かなフリーズを決めていく高精度なスキルが魅力でしょう。

ブレイクダンスの上手い日本人タレント

芸人さんや俳優の中にもブレイクダンスが得意な方がいます。それは、多くのブレイクダンサーに影響を与えてきました。その中でも非常にスキルの高い2名を紹介します。

佐藤健

俳優として大活躍中ですが、実はブレイクダンスのスキルも非常に高いのをご存知でしょうか。パワームーブも軽々こなす身体能力があり、軽くブレイクダンスをかじった程度のレベルではないスキルを持っています。

佐藤健が主にブレイクダンスを披露していたことで有名なのは、「仮面ライダー電王」でしょう。リュウタロスというキャラクターに憑依されてブレイクダンスを踊るという場面が多く、非常にキレのあるダンスを披露しています。

岡村隆史

ナインティナインとして活躍する芸人です。しかし、ブレイクダンスのスキルは一級品です。日本中に数々のBboyを生み出すきっかけを作った男と言っても過言ではないでしょう。

「めちゃイケ」という番組で、「ナインティナインの岡村隆史VSガレッジセールのゴリ」という対戦カードで全国放送されたのです。岡村隆史は、日本のブレイクダンスシーンの草分け的なチームであるAngel Dust Breakersに過去所属しており、80年代のオールドなブレイクダンスの形を踏襲している本物のBboyです。

リアルなBboy像が、Youtubeなどの動画配信サービスが確立していない時代にテレビで全国放送されるkとによる衝撃はとても大きかったことは間違いありません。

世界の有名ブレイクダンサー

世界で活躍するBboyは、やはりそれぞれの強い個性を持っています。今回は、特に特徴的なダンスをする2名の超有名ダンサーを紹介します。

Menno

オランダ出身のダンサーです。Red Bull BC Oneにて2014・2017・2019年と3回も優勝しています。2000年代から活躍しており、オールラウンドなスキルを持ちつつも、ほとんどオリジナルのフロアムーブで魅せていく非常に特徴的なダンサーの1人でしょう。

綺麗なシルエットかつ、流れるように音楽を表現していくスタイルが魅力です。

Wing

ブレイクダンス大国である韓国のBboyです。Red Bull BC Oneにて2008年に優勝しています。また、Jinjo Crewという韓国の有名なブレイクダンスチームに所属しており、チームとしての活躍もめざましいです。

2000という両手を付いた逆立ちの状態で回転する技を得意としていますが、その他全てのスキルにおいてレベルが高く、180cmという高身長から繰り出されるアクロバットやパワームーブを織り交ぜたオリジナルスタイルには驚かされることでしょう。

ブレイクダンスの基本

Chair
ブレイクダンスには、他のストリートダンスと違って一般的なダンスの構成があります。もちろんその構成に従わずにオリジナルなスタイルを作り上げていく方々もいますが、基本的には「トップロック→フットワーク&パワームーブ→フリーズ」の流れでダンスをしていくことが多いでしょう。

フットワーク

ブレイキンのオリジナルなムーブといえばフットワークになるでしょう。床に手を着いて、足をメインに動かしステップを踏んでリズムを刻んでいく動作になります。有名なものは「6STEP:6歩」というムーブでしょう。

基本的には、「1歩」〜「6歩」と「CC」というステップを学び、その上で慣れてきたらオリジナルなステップを開発していくというのが上達のための流れになります。

フリーズ

凍るという意味でも用いられますが、イメージしやすいのは英語圏の映画です。銃を構えて「freeze!」と言っている場面を見たことのある方は少なからずいるでしょう。銃を向けられた相手は、手を挙げてピタッと止まります。

このピタッと止まる状態をフリーズと表現しています。止まるポーズはさまざまであり、有名なのは「チェアー」という形で止まる技です。基礎的なフリーズであり、基礎をマスターすれば色々な技に派生させることができます。

パワームーブ

一般的なブレイクダンスのイメージを形成している要素がパワームーブです。体操の「トーマス:開脚旋回」をイメージすると分かりやすいでしょう。他にも、代表的な技に「ウィンドミル」があります。

おおまかに説明すると、床に手を付き、足を浮かした状態で大きくグルグルと回る動きの総称だと捉えると良いでしょう。

トップロック

ブレイクダンスにおける「立ち踊り」の部分をトップロックと呼びます。さまざまなステップの種類はありますが、有名なものは「2STEP」です。また、アップロックという相手を挑発するような立ち踊りもあり、それらのステップを組み合わせてトップロックを構成していくことになるでしょう。

2ステップ

トップロックはブレイクダンスの立技全般を指しますが、基本的な動きが2ステップと呼ばれるものであり、これ自体をトップロックと呼ぶ人もたまにいます。

2ステップの動きは、肩幅くらいに足を開き両腕を胸の前でクロスし、そこから左右に片足を出し同時に両手を後ろに開くという単純な動きが基本になります。

単純な動きではありますが、手の動きやアップダウンの使い方などで、雰囲気が全く変わりますし、バリエーションもさまざまです。ダンサーの個性が現れやすいステップでもあるかもしれません。

ブレイクダンスの立技の基礎ステップといえば2ステップですから、まずはこれをマスターすることを目指すと良いでしょう。

イーグル

その名前の通り、鷹をイメージした動きになります。サルサステップと呼ばれることもあります。両手を真横に開いて大きく見せるような動きが特徴的でしょう。

イーグルのステップは、前後に足を開いた状態から、片足を上げた状態に移行し、その後、足を真横に開くと同時に両手も真横に開くという動作を繰り返すステップになります。

簡単ですがカッコいいダンスなので挑戦してみてください。正確にはサルサステップとなると、膝を左右に揺らすような動きが含まれたりするのですが、まずは形から入って楽しまなければ何事も続きませんから、できる技からやっていくことが大切です。

ブロンクス

ブロンクスステップやマーチと呼ばれることもあります。膝下を回転させて移動するステップと紹介されることが多いです。しかし、そのイメージを持って練習すると膝を痛めやすいので注意です。

膝は回りませんから、股関節を意識してしっかり太ももから全体を回していくのが大切なステップ。ブロンクスは、片足ずつ外回しに足を出していくステップになります。それを交互に繰り返すのみの単純なステップ構成になります。

ちなみに、ブロンクスは土地名が由来になっており、ニューヨークのサウスブロンクス地区で1960年代に流行ったステップだったことが由来になっているとされています。歴史のあるステップなんですね。

ブレイクダンスの技の種類

Bboy skill
ブレイクダンスの技は非常に多く、オリジナルムーブもダンサーごとにあり、技という形で表現しきれない要素も存在しています。しかし、基礎的な技を学んだ上でオリジナルを生み出すことが可能になるため、基本的な技を知ることは大切でしょう。以下に一般的なブレイクダンスの代表的な技を5つ紹介します。

エアートラックス

ブレイクダンスのパワームーブの大技の代表格です。ブレイクダンスの技の中で最も難しいと思われる技の1つでしょう。逆立ちの状態で体を捻り、手で体を支えながら飛ぶように回転させていく技になります。

1990

片手倒立の状態で回転するパワームーブです。片手倒立だけでも難しく、1周回るのも苦労するような高難易度の大技ですが、10周以上回えるBboyもいます。1990を習得していれば、一発見せるだけで大きなインパクトを与えることができるでしょう。

エアーチェアー

片手のみで体を支える大技フリーズの代表格です。肘を脇腹あたりに当てて、手のひら以外の体は浮いている状態のフリーズをエアチェアーと基本的に呼びます。足の形を自由に変えることができ、多くのダンサーが個性あるエアチェアーを繰り出しています。

クリケット

人型チェアーというフリーズの形を利用し、両手を使って体を回転させていく技になります。一般的にハンド系と呼ばれる部類になるでしょう。派生の技として、片手で体を回転させていくジャックハンマーという技があります。

ワンハンドラビット

ラビットは、逆立ちの状態でステップしていく技になります。それを両手ではなく片手でステップしていく技をワンハンドラビットと呼びます。一般的なフリーズの1つである「ジョーダン」の形のまま、片手でステップしていく大技です。

ブレイクダンスを踊るならこの曲

Record

ブレイクダンスを踊るには、合った曲を選択すると楽しむことができるでしょう。曲のジャンルから具体的な曲名まで以下に紹介します。

ファンク&ブレイクビーツ

1970、1980年代に発祥したブレイクダンスは、やはりその時代に合う曲にマッチします。ファンクミュージックやブレイクビーツというブレイクダウンと呼ばれる部分をつなぎ合わせたビートを用いて踊るのが一般的です。

Madcon-Beggin

ブレイクダンスに用いられる名曲の1つです。Bboy・Bgirlなら間違いなく誰もが聞いたことのある曲でしょう。最近では、Måneskinがカヴァーしたことで認知度が上がった曲ではありますが、ブレイクダンスのバトルなどで耳馴染みのあるのはMadconです。

実は、原曲は、Frankie Valliというバンドが1967年に発表したものになります。現代においても聴き続けられているBegginは、名曲中の名曲と言っても過言ではないでしょう。

Pete Rock & CL Smooth – The Creator

1992年にリリースされた曲です。こちらもBegginと同じくブレイクダンスのバトル曲の定番でしょう。基本的に一定のパターンが繰り返されながらも、ラップやスクラッチ音が聞き取りやすく、初心者にとって踊りやすい曲調ではないでしょうか。

집 (House) – 하우스룰즈 (House Rulez)

ブレイクダンスの曲は、アメリカの楽曲が多い印象ですが、それだけに囚われず、ショーケースなどでは特に多くの楽曲が用いられます。KPOPが全世界的に旋風を巻き起こしている韓国は、ダンスビートも非常に良質のものがあります。

Houseという楽曲は、その名の通りハウスミュージックではありますが、非常にメロディアスかつリズミカルなビートがあり、ブレイクダンスも踊りやすい楽曲でしょう。

24K – We have No Enemies

分かりやすいブレイクビーツです。曲の始まりが同じ構成を繰り返すループになっています。クールな曲調であり、途中でビートが切れるような部分がありますが、音ハメのポイントでもあり、練習に用いるのも良い楽曲でしょう。

XXTRAKT – Higher (B-Boy Edit)

元々の楽曲はトラップミュージックと呼ばれるシンバルの音が特徴的で、あまり跳ねるようなビートを持つ楽曲ではありませんが、それを「Bboy Edit」することで、非常に踊りやすい楽曲に仕上がっています。最近では、さまざまな曲がRemixされてブレイクダンスのしやすいように編集されているものもあるため、Bboy Music Channelなどでチェックしてみると良いでしょう。

ブレイクダンスに関するQ&A

Q&A

さまざまなブレイクダンスの特徴や基礎・技を紹介してきたところで、良くある質問についての解答をしていきます。どのようにブレイクダンスをすれば良いのか?という点について説明していきますので参考にしてください。

ブレイクダンスの衣装はどうやって選ぶ

ブレイクダンスでパフォーマンスをする場合、やはり動きやすさ</spanが重要になってきます。ジャージなどの動きやすいファッションをすることが多いでしょう。

しかし、動きやすさのみを追求してみんなジャージという訳ではありません。体型やダンススタイルに合わせてファッションも異なってきます。シャツを着て踊る方も実際にいます。

衣装はTPOです。ショーケースを見せたい場合やバトルに出る場合でも異なってきますし、服装によって得られる印象も異なるでしょう。練習であれば、服装は自由です。ノーブランドも選択肢に挙がります。

TPOを意識しつつ、自分の体格やダンススタイルの中でファッションを決めていくのが大切になるでしょう。ただ、ブレイクダンスをする場合、非常に体を大きく動かすため、衣装や靴によって動きが制限されないことは大切になります。

ブレイクダンスのやり方|どうやって練習する?

練習の方法は、独学でするか、スクールに通うかのどちらかになるでしょう。当然、独学の方がハードルは高くなります。ブレイクダンスは、動きが派手であり、簡単な技であれば、形自体を覚えるのは難しくないでしょう。しかし、高難易度のパワームーブやフリーズは感覚が掴みにくく、客観的に自分の動きを評価してもらえる相手がいることで上達することもあります。

最近では、ブレイクダンスの練習に関する動画が多く、独学で学ぶことも可能です。しかし、直接見るのと動画ではやはりダンスの感覚を掴むのには差が生まれます。スクールに通うことで、上達が早くなる可能性は高いでしょう。

ブレイクダンスは、バトルの文化があります。自分を表現する場としてダンスバトルの機会が多くなりやすいため、多くの人数で練習したり、大会のような雰囲気のある空間で上達するパターンが少なくありません。もちろんショーケースのみで活躍するというパターンもあるでしょうが、根底にある文化をしっかりと取り入れていくことが上達のためには重要です。

ブレイクダンスを子供に学ばせるにはどんなスクールやレッスンがおすすめ?

最近の傾向としては、3歳〜4歳程度でダンス習い始めることが多いようです。レッスンの時間が長い時間の場合は、集中力の持続が困難になってしまう可能性があるでしょう。ダンススタイルや環境を考慮して、5歳〜10歳の間にダンスを習う子供も少なくないです。

ブレイクダンスの場合、フロアで踊るという特徴があります。非常に体力を消費するダンスではありますが、大きな動きは分かりやすいため、比較的早い年齢からダンスを学ぶことを検討していくのも良いかもしれません。大技などによるケガに注意しながら練習をすれば、若い年齢からでも踊りやすいジャンルでは無いでしょうか。

ダンススクールの運営形態は大まかに分けて3つに分類されるとされています。

ダンススクールの種類
  • ・事務所付属の養成所のスクール
  • ・プロフェッショナルを目指すスクール
  • ・ダンスを楽しむためのスクール

の3つです。それに加えて、一般的に3つのコースに分類されるでしょう。

ダンスのコース
  • ・上級者
  • ・中級者
  • ・初級者

全てがこれらの分類に分けられないとは思いますが、「目指したい場所はどこなのか?」をしっかり把握してから決めていくことが大事になるでしょう。

その他にも、ダンスジャンルやスタイル、ダンスの先生との相性や発表会があるかどうか、お金の支払い方法など、さまざまな要素があるため、比較検討してみるのが良いです。子供から始めるのであれば、まずは初心者コースから始めてみて、より好きなジャンルを見つけて上級のコースを目指していくのが良いでしょう。

ブレイクダンス単体で考える場合、メディア露出の場面はある程度限られます。その辺りも考慮する必要があるでしょう。しかし、最近ではオリンピック競技に選抜されるなど、アスリートのような道が開ける可能性を秘めています。どのような生き方をしたいか、考えた上で決めていくと非常に良いですが、まずは純粋に楽しむためにブレイクダンスを学ぶのも良いでしょう。

初心者の大人がブレイクダンスを始めるにはどうしたらいい?

インターネットが発達した現在では、動画コンテンツが充実しているため、独学でも始めることは可能ですし、大人の未経験者のためのスクールもあったりします。オンラインレッスンも行っている所もあるでしょう。一般的にダンススクールは、キッズに向けた内容が多いです。ブレイクダンスは比較的若者向けな印象があり、スクールに通っている年齢層の若い場合もあるでしょう。

しかし、子供がブレイクダンスを習い始めると同時に親もブレイクダンスを習うというパターンも見かけます。そのままショーケースに出場する方も実際にいます。ダンスは、いつになっても楽しむことができます。

大人には、大人なりの表現方法や踊り方があります。ダンスをしたいと思ったのであれば、年齢を理由に諦める必要はありません。

まとめ

いかがだったでしょうか?ブレイクダンスに関する歴史や曲から、ダンスの技術の内容に至るまで網羅的に解説してきました。ブレイクダンスは、床で踊るという非常に特徴的なダンスであり、そこにでしか表現できない魅力が満載です。ダンスは、キッズから大人まで、楽しもうと思った時から何の準備も要らずに体1つで楽しむことができます。好きなジャンルを見つけてみて挑戦してみてはいかがでしょうか。