ハウスダンスってどんなダンス!?歴史や基本的なステップなど詳しく解説!!

軽快なステップで踊るダンサーを見て、どんなジャンルなのだろうと思ったことはありませんか?
「ヒップホップやブレイクダンスは聞いたことがあるけど、ハウスダンスはあまり聞いたことがない…」と思う人は多いかもしれません。
昨今、運動量が多いことや、気持ち良いリズムで心地良く踊れることから、ハウスダンスの人気が着実に高まっています。
今回は、そんなハウスダンスの歴史、音楽、代表的なステップなどを詳しくご紹介します。
「ハウスダンスを始めてみよう!」と思った人にもわかりやすいように、動画を付けて解説するので、最後まで楽しんで見ていってくださいね。

ハウスダンスとは


ハウスダンスとは、クラブやディスコで流れていた音楽を発展させた「ハウスミュージック」に合わせて踊るダンスのことです。

ハウスダンスの特徴

ハウスダンスは、アップテンポな曲に合わせる軽快なステップと、床に手を付いて踊るフロアワークが特徴的。
自分で身体をコントロールすると言うよりも、音楽に身を任せて流れるように踊ります。
ハウスミュージック特有の4つ打ちのビートをよく聴いて、素早いステップから躍動感のあるステップまで、数多くのステップを使いこなすのです。
リズム感やダンスセンスが光るジャンルとも言えるでしょう。
一方で、ブレイクダンスなどのように、派手な技を出すタイミングが難しいともされており、そのせいか「地味」と言われてしまうこともあります。
だからこそ、ダンサーは観客を飽きさせないような踊り方や魅せ方が求められるのです。
見ていて飽きないハウスダンスは、とてもスタイリッシュでオシャレに見えます。

ハウスダンスの歴史

ハウスダンスは、「ストリートダンス」のうちのひとつ。
その歴史は、まだまだ浅いとされています。

ストリートダンスの3つの時代
  • オールドスクール(1970年代〜)
  • ミドルスクール (1980年代〜)
  • ニュースクール (1990年代〜)

ハウスダンスは、「ニュースクール」に分類されます。
原型となったのは、シカゴのクラブハウスで誕生し、1970年代後半から1980年代前半にかけてアメリカ国内に広まった「ハウスミュージック」に合わせて踊られていたダンス。
ヒップホップ・ブレイキン・カポエイラ(カポエラ)・タップ・バレエ・サルサなど、様々なジャンルをミックスしてフリースタイルで踊られていました。
1990年代に入り、東海岸のニューヨークのクラブで「ハウスダンス」という名前が付いたことで、人気に拍車がかかりました

日本でハウスダンスが広まったきっかけ

1991年にリリースされた「Crystal Waters」の楽曲『Gypsy Woman』が、日本人に大きな影響を与えました。
このMVには、ハウスダンスの基礎を作ったとされる「Caleaf(カリーフ)」と「Peter Paul(ピーター・ポール)」が出演していたのです。


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=_KztNIg4cvE)

さらに、1997年には、ハウスダンスの創設者とされている「Caleaf」「Tony sekou」「Justice」の3人が、ダンスチーム「DANCE FUSION」を結成
7人で構成されたオリジナルメンバーは、ハウスダンスの普及に尽力しました。
そこに、日本人ハウスダンサーの「HIRO」「NORICO」などが加わり、これを機に、日本でハウスダンスが広まったとされています。

日本人ハウスダンサーの先駆者となったのは、元「ZOO」のメンバーである「KOJI」と、彼が所属していた「ROOTS」です。
その後、「KOJI」「HyROSSI」「HIRO」「PInO」で結成された「ALMA」が第二世代となって、日本のハウスダンス界だけでなく世界にまで影響を及ぼしました。
以降も続々と新しいチームが結成され、ハウスダンスは日本中に広まっています。

ハウスダンスとヒップホップダンスの違い

よく、ハウスダンスとヒップホップダンスは混同されてしまいます。
しかし、意外にもハッキリとした違いがあるのです。

1つ目は、音楽の違い。
ハウスダンスは4つ打ちの速いビートに合わせて、流れるようなステップを踏みます。
一方、ヒップホップダンスは、8ビートの比較的ゆっくりとしたテンポに、アップやダウンのリズムを大きく入れて踊るのです。

2つ目は、ダンスが誕生した場所の違い。
ハウスダンスは、ディスコで誕生しました。
一方で、ヒップホップダンスが生み出されたのは、ディスコに行けない貧困層のアフリカ系アメリカ人たちが公園で催したパーティーでした。

実例を出すとするなら、TRFのSAMが踊っているのがハウスダンス、EXILEが踊っているのがヒップホップダンスになります。
音楽や歴史を見ていくと、それぞれのダンスの違いがよくわかることでしょう。

ハウスミュージックとは


ハウスミュージックを簡単に言うと、クラブやディスコで流れているような音楽です。

ハウスミュージックの特徴
  • 1小節に4分音符で4つキックが入るような「4つ打ち」のリズム
  • BPM(beat per minute)が100〜130程度のアップテンポ
  • DJの打ち込みで作られている
  • 短い音やメロディーのループがある
  • 踊りやすく、ノリやすい

ハウスミュージックの歴史

1970年代のアメリカでは、黒人や同性愛者に対して、とても酷い差別の目が向けられていました。
その中で、同性愛者の出会いの場として利用されたのが、ディスコやクラブ。
普段は異性愛者として振る舞っていた彼らが、夜にストレスを発散する場となっていたのです。
1970年代末にニューヨークでオープンしたクラブ「Paradise Garage(パラダイス・ガレージ)」では、「Larry Levan(ラリー・レヴァン)」と「フランキー・ナックルズ(Frankie Knuckles)」というふたりのDJが人気を博しました。
彼らは、1977年にシカゴで誕生したゲイクラブ「The Warehouse(ウェアハウス)」に招かれます。
1979年に、白人ラジオDJが「ディスコレコードを燃やそう」と、反ディスコ運動を呼びかけたことがあり、ディスコやゲイの立場が弱くなったのですが、ふたりは諦めることなく立ち向かって行きました。
そして、ディスコミュージックにドラムパターンをミックスしたり、ブレイクの小節部分を反復させてタメを作るなどして、ソウルミュージックと融合させた音楽が作られます。
その新しい音楽のことを、「ウェアハウス」の名前から取って「ハウスミュージック」と呼ぶようになりました。
ふたりが奏でたハウスミュージックのDJプレイは、1970年代のディスコミュージックのように、様々な人種やタイプを持った人々を魅了したのです。
また、白人による黒人・ゲイ差別について、フランキー・ナックルズは「ハウスはディスコの復讐なんだよ」と語っていたと言います。

ハウスダンスに合うオススメの曲8選!

ハウスダンスを踊るときの曲選びで大切なのは、自分が付いていけるスピードかどうか、ということ。
ここでは、数多くのハウスミュージックから、ハウスダンスにピッタリな楽曲を8つご紹介します。
好みの楽曲を見つけて、そのテンポで踊れるように、たくさん練習してみてくださいね。

『Deep Inside』――Hardrive

Masters At Work(マスターズ・アット・ワーク)がプロデュースした楽曲で、シンガーソングライターのBarbara Tucker(バーバラ・タッカー)が歌っています。
この楽曲は、彼女の『Beautiful People』の一部にも使われているハウスミュージックです。


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=KRH05Nq_JI0)

『Jumpin'(1994)』――Tode Terry

Todd Terry(トッド・テリー)と言えば、ニューヨークのハウスミュージックのレジェンド。
この楽曲も、20年ほど前から、ダンスのショーケースで使用されていました。
当時も現在も人気を誇っている、超有名なハウスミュージックのひとつです。


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=wVf9T0H6mL8)

『Club Lonely(Lonely People)』――Lil Louis

ハウスミュージックの創世記から活動している、超大御所のLil Louis(リル・ルイス)。
1990年代のハウスクラシックの楽曲で、リズムにストーリーを感じられたり、まったり踊ることができたり、途中でビートが変わったところで激しく踊ることもできる、自由自在な楽曲です。


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=AqLmmM_sXH8)

『Do You See What I See』――Mondo Grosso

ミュージシャンの大沢伸一さんの、ソロプロジェクトである、Mondo Grosso(モンド・グロッソ)。
東京の有名なハウスダンスチームでも使用されていた楽曲です。
ストーリー性のあるメロディーは、とてもノリやすくて踊りやすいだけでなく、ただ聴くだけでも楽しめます


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=F1TNJxa_QsY)

『Brigther Days(Underground Goodies Mix)』――Cajmere feat Dajae

ダンスのショーケースでよく使われている楽曲のひとつ。
ハウスダンサーなら必ず知っているのではないでしょうか。
聴いていると、心地よいボーカルとビートが、思わずクセになってきます。


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=r1cVRA1-Ff8)

『Graden of Love (joey Negro Remix)』――The Sunburst Band

こちらも、フレーズが耳に残り、病み付きになる楽曲です。
20年ほど前のハウスミュージックのイベントでは、終盤によく流れていました。


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=rR4BJdaM-ZU)

『ain’t changing』――Recloose

ドラムとシンセサイザーが身体に響く楽曲です。
この曲の勢いの良さは、速いステップを刻むハウスダンスにピッタリと合います


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=wv-HK_K7498)

『Talking all that jazz (Dimitri from Paris Mix)』――Stetsasonic

ハウスミュージックを知らない人、ハウスダンスを踊らない人にも、ハウスミュージックの入口として聴いてもらいたいときにオススメする楽曲です。
踊るときだけでなく、普段から聴いてみてくださいね。


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=rOfhXanAQJ4)

有名な日本人ハウスダンサー


日本だけでなく、世界でも活躍する日本人ハウスダンサーはたくさんいます。
その中でも特に有名な5人のハウスダンサーをご紹介します。

HIRO

世界で活躍する日本人ハウスダンサーのレジェンドのHIROさん。
「ZOO」の影響でダンスを始め、ハウスダンス創設者のダンスチーム「DANCE FUSION」に日本人メンバーとして参加してから、素晴らしい活躍を続けています。
帰国後は「ALMA」を結成したり、世界のコンテストや大会などに参加したり、審査員を務めたり、イベントにゲスト出演したり、ワークショップを開いたりと、幅広い活動で世界中を飛び回る日々。
常にハウスダンス界に影響を与え、発展に尽力しています。


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=xN1Ps9OXVyA)

PInO

ハウスダンスチームの「ALMA」のメンバーでもあるPInOさんは、ワークショップやゲストショーなどに世界から数多くオファーを寄せられています。
ダンス世界大会の最高峰とも言われる「JUST DEBOUT」では、2008年にハウス部門で優勝
型に囚われないオリジナルのダンススタイルを披露し、その表現力は世界中に支持されています。


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=G0z00OJhW3c&t=309s)

SHUHO

「TOKYO FOOTWORKS」のメンバーであるSHUHOさん。
2010年には、日本における最大級のダンスバトル「DANCE@LIVE FINAL」で、ハウス部門のグランドチャンピオンに輝きました。
2014年には 「DANCE@LIVE WORLD CUP」のハウス部門で優勝して、世界チャンピオンの座を獲得。
SHUHOさんは、ハウスダンスのステップ技だけでなく、アクロバティックな見せ場も作り、観客を魅了します。


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=7jR_SfN7bbg)

KAZANE

女性ダンスチーム「LUCIFER」のメンバーのKAZANEさん。
4歳でダンスを始めて以降、ダンスコンテストでは、小学校、中学校、高校と、優勝や準優勝を獲得しました。
国内に留まらず世界大会などにも出場しており、幼少期から現在に至るまで、数々の輝かしい功績を残しています
オリジナルのハウススタイルを追求しながら様々なシーンで活躍する、若手ダンサーの代表格です。


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=h9zM6GSClK0)

Miyu

2017年、フランス・パリで行われた「JUSTE DEBOUT」にて、当時19歳のMiyuがハウス部門で優勝を果たしました。
師匠のHIROとコンビを組み、日本人ではKenjiとPINOのコンビ以来、2度目の優勝に輝いたのです。
しなやかさと美を兼ね備えた女性らしいオリジナリティー溢れるダンススタイルで、観客を釘付けにします。


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=MGJLrQwAKPY)

ハウスダンスのスタイル


ハウスダンスは、ストリートダンスの中では比較的歴史が浅いこともあり、今後も進化を続けていくと考えられます。
実際、時代の変化や解釈の違いにより、異なったスタイルが存在しているのです。
中でも、有名な3つのスタイルをご紹介します。
自分に合ったスタイルを見つけてくださいね。

ロフティング

80年代中盤、ニューヨークのクラブ「PARADISE GARAGE」で誕生しました。
ステップやターンに重きを置き、流れるように踊るスタイルで、いわゆる「ハウスダンス」と言うと、ロフティングのことを指します。
アクセントを付けることが少ないので、地味に見えてしまいがちですが、音楽に乗って流れるように踊れるようになると、とてもスタイリッシュに見えるでしょう。

ジャッキング

「JACKING」とは、上半身を使った前ノリのこと。
ハウスダンスで「ジャッキング」と言うと、ダンスチーム「DANCE FUSION」のシャーのスタイルを指します。
上半身でビートを刻むことで前ノリを強調すること、フロアワークなどの派手な技を入れることが特徴的。
日本では、ジャッキングスタイルを教えるハウスダンス教室が多い傾向にあります。

ストンピング

膝を高く上げて力強く足を踏み込むことで、音を立てて踊るスタイル。
ハウスダンスの主流であったロフティングでは、軽やかかつスムーズに踊ることが求められるので、リズムを強調するように踊るジャッキングやストンピングは、対照的であると言えます。

ハウスダンスの代表的なステップ


ハウスダンスでは、初心者・経験者問わず、基礎となる基本ステップが大事になってきます。
毎日基礎を繰り返すことで、ハウスダンスの上達に繋がりますし、新しいステップなどに応用できるでしょう。
ハウスダンスのステップは、スペースを使わない技も多いので、ちょっとした空き時間に、自宅で練習しやすいはず!

ダウン

ハウスダンスのリズム取りは、基本的にダウン。
流れるようなダンスを踊るためにも、4つ取りのハウスミュージックに合わせながら、毎日コツコツとトレーニングを続けてくださいね。
身体をリラックスさせること、膝を柔らかく使うこと、踵を床から浮かすことが、バウンスのポイントです。


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=JCG9PojVBi0&t=1s)

ツーステップ

ハウスダンスの基本的なステップの一つです。

ツーステップの踊り方
  • ①右足を一歩外に出す
  • ②左足を後ろに少し下げる
  • ③右足を左足の前でクロスする
  • ④左足も同じ動作を行う

つま先に重心を乗せ、ダウンのリズムを入れましょう。
簡単そうに見えますが、初心者にとっては意外と難しいので、音楽に乗せて交互に軽快にできるようになるまで、練習をしてみてください。


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=Tnst6YZy7TQ)

パドブレ

ツーステップに次いで、ハウスダンスの基本となるステップです。

パドブレの踊り方
  • ①右足を一歩外に出す
  • ②左足を右足の後ろにクロスする
  • ③右足を少し外に出す
  • ④左足も同じ動作を行う

このステップも、ダウンのリズムに乗せられるようになるまで練習すると、応用が利くようになります。


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=1X171Mwc2Y8)

サイドウォーク

その名の通り、左右に歩くようなステップです。

サイドウォークの踊り方
  • ①左足を右足の前でクロスする
  • ②右足を外に一歩出す(つま先でタッチするように)
  • ③右足を元の位置に戻す
  • ④左足も最初の位置に戻す
  • ⑤右足も同じ動作を行う

繰り返しですが、ダウンのリズムを忘れないようにしましょう。


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=Rn3oGiDv8ms)

クロスステップ

ハウスダンス初心者にも優しい代表的なステップで、リズムキープの練習にもなります。

クロスステップの踊り方
  • ①肩幅に足を開く
  • ②右足を前にして足をクロスし、腰を右足の方向にひねる
  • ③体の向きはそのままで足を開く
  • ④左足も同じ動作を行う

アップ、アップ、ダウンの3つのリズムです。
身体全体を柔軟に動かすイメージを持つと、リズムキープをしやすくなるでしょう。


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=80vO8a1fvPc)

ヒールステップ

次のステップへの繋ぎとして使うことが多いステップです。

ヒールステップの踊り方
  • ①右足のかかとを前に出す
  • ②右足を元に戻す
  • ③左足も同じ動作を行う

足を前に出すときには、上半身も軽く横にスイングさせましょう。
縄跳びをするようなイメージで、膝のバネを使うのがポイントです。


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=S4FXALEvZIo)

スワル

日本では正式な名称が無いステップですが、ハウスダンスには欠かせません。

スワルの踊り方
  • ①肩幅に足を開く
  • ②右足を左足に揃えるように寄せてくる
  • ③寄せた足を元の位置に戻す
  • ④左足も同じ動作を行う

アップのリズムを取りながら、足を寄せる時に腰を捻るのがポイントです。


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=oWHKptlnu6U)

ファーマー

ハウスダンスのオールドスクール初期に踊られていたステップのひとつです。

ファーマーの踊り方
  • ①ジャンプして足が地面に着くと同時に、右足を持ち上げる
  • ②右足を戻す
  • ③左足も同じ動作を行う

感覚を掴むまでは難しいかもしれませんが、踊れるようになると、とても楽しくなります。
飛び跳ねるようなイメージを持ち、足を上げる時に腰を後ろに引いて、お尻を使ってバランスを取ってみましょう。


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=4udWwunDme4)

シャッフル

アップからダウンに切り返しを行うステップで、習得までに苦戦するダンサーが多い技です。

シャッフルの踊り方
  • ①右足を蹴りながら、少し右にホップする
  • ②右足と左足を入れ替える
  • ③左足をスイングして後ろに下げる
  • ④左足も同じ動作を行う

スピードの速いハウスダンスミュージックに合わせるためには、リラックスしたまま足を動かす必要があります。
アップ、アップ、ダウンの3つのリズムを刻むこと、つま先に重心を置くこと、真上にジャンプしないことを意識しましょう。


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=Z9k_4-mxRz0)

ドルフィン

ハウスダンスを学び始めて、最初に覚えたフロアワークがドルフィンだった、という方も多いかもしれません。
逆立ちのように地面に両手を付けて、足を魚の尾ヒレのように動かす様子から、「シャチ」や「ダイブ」とも呼ばれます。
腕と体幹で身体を支えること、上体を滑らかに潜り込ませるように床に近付くことがポイントです。
ダイナミックで見応えがあるので、早く習得したいと焦るかもしれませんが、怪我をしないように気をつけながら、根気強く練習してください。


(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=D2Wcf9MYfrY)

ハウスダンスに関するQ&A

Q&A
ここまで、ハウスダンスの歴史や基本的なステップをご紹介してきました。
しかし、実際に始めるためには、現実的な情報が足りないですよね。
ここからは、「ハウスダンスを始めたい!」という方からよく聞く質問にお答えしていきます!
ぜひ、ご自身やお子様がハウスダンスを始めるときの参考にしてくださいね。

Q.|初心者がハウスダンスを始めるにはどうすればいい?

A.|ダンススクールに通う

ハウスダンスで一番重要になるのが、ダウンのリズム。
この独特のリズムに慣れるには、ダンススクールで基礎からしっかり学ぶことが一番です。
独学よりも、ずっと早く上達できることでしょう。
また、ダンススクールに通うメリットは、意外にもたくさんあるのです。

ダンススクールに通うメリット
  • ダンス仲間ができて、ダンスがもっと楽しくなる
  • 子どもの安全を考えたスタジオで練習できる
  • わからないことをその場で質問することができる
  • プロの講師から的確なアドバイスがもらえる
  • 人前でダンスを披露する場がある

Q.|ハウスダンスを子どもに学ばせるにはどんなスクールがおすすめ?

A.|基礎を重視しているスクール

ハウスダンスは、基本的なステップを組み合わせることで、バリエーション豊かなダンススタイルを得ることができます。
そのため、基礎を重要視しないスクールでは、なかなか上達することができないでしょう。
ハウスダンスに興味を持ったお子様に習わせてあげるなら、最初から上達しやすい環境を与えてあげてください。
また、お子様のペースに合わせて、月謝制なのか?回数制なのか?という点も考慮すると良いでしょう。

Q.|ハウスダンスのステップはどうしたら上達する?

A.|反復練習を欠かさない

ハウスダンスのステップで特徴となるのは、素早い動きや重心移動が多い細かい動き。
基礎を怠って難しいステップにチャレンジしても、上手くステップが踏めなくて、挫折してしまう可能性が大きいです。
ステップを上達させるためには、基礎となるステップをしっかりと反復練習してください
また、細かいステップやアクロバティックなフロアワークを見ていると、難しく感じる方も多いかもしれません。
しかし、コツコツとした地道な頑張りが成果になりやすいジャンルでもあります。
ゆっくりとしたテンポの曲から始めて、徐々に速いリズムに乗れるように練習してみてください。

Q.|ハウスダンスはどんな服装が適している?

A.|カジュアルよりもフォーマルに近い服装

ハウスダンスの黎明期は、ほとんどのクラブにドレスコードがありました。
ブレザー、ベスト、シャツ、短いネクタイ、ハット、革靴などが正装とされていたのです。
一方、禁止アイテムとして挙げられるのは、ストリートっぽいもの。
スニーカー、ジーンズ、キャップ、Tシャツなどが、それに当たります。
とはいえ、現在は、ハウスダンスを踊る上で決まった服装があるというわけではありません。
昔はNGとされていたアイテムでも、今は身に付けても問題は無いでしょう。
ただし、ステップ技が多いダンスと言うことを考えて、動きやすい服装かどうかを気にしてください
ダボッとしたズボンやスカートなどは避けて、軽めなアイテムを選ぶのが良いでしょう。

Q.|ハウスダンスに最適なシューズは?

A.|動きやすいもの

ハウスダンスのシューズは、ステップを踏む上で重要になってきます。
「なんでも良いや」と履いていたら、ステップが上達できず、コツが掴めない、なんてことになりかねません。

ハウスダンスに最適なシューズの特徴
  • 疲れを感じにくい軽さ
  • 適度に滑り、グリップが強い靴底
  • ローカット
  • シンプルなデザイン

一線で活躍するハウスダンサーがオススメしたことにより、アディダスのミュンヘンやロッド・レーバー、プーマのスウェードなどは特に人気となっています。

まとめ


素早いステップの中にアクロバティックな技を繋げて踊るハウスダンスは、とてもスタイリッシュでカッコイイですよね。
初心者にとっては、特有のダウンのリズムに慣れるまでは大変かもしれません。
しかし、その壁を乗り越えれば、数多くの基本的なステップをベースに、応用的なステップを踏めることでしょう。
ステップの幅が広がれば広がるだけ、楽しさも倍増します。
上達を早めるためにも、ぜひダンススクールで基礎から教えてもらってください。
大好きなハウスミュージックに乗せて、自分だけのカッコイイハウスダンスを踊れるようになるまで、反復練習を続けてみましょう!