【最新】ヒップホップダンスを始めよう!歴史・基礎・代表的ステップを徹底解説

近年、ヒップホップダンスを習う人が増えています。
テレビやYouTubeで、多くのダンサーがヒップホップダンスを踊っているのを見て、憧れる人も多いのではないでしょうか。
子どもの習い事として検討されている親御さんや、大人だけど始めてみたいと考えている人もいらっしゃるでしょう。

ヒップホップダンスとは?


ヒップホップダンスは、ストリートダンスの中でも代表的なダンスのひとつです。
基本はヒップホップの音楽やビートに合わせて踊りますが、どんなジャンルの音楽でも、自由に踊れるダンスです。
ヒップホップダンスの振付にはこれといった決まりがなく、ジャンルの異なるダンスの要素も柔軟に取り入れるなど、今のなお進化を続けています。

ヒップホップミュージックとは?

ヒップホップミュージックとは、ラップなどのリズミカルな音楽のジャンルのひとつです。
ヒップホップ発祥の地は、アメリカ・ニューヨーク。
1970年代後半、DJクール・ハークがストリートや公園などで、2枚のレコードを使いDJプレイを披露。
そこにたくさんの若者が集まり、ブロックパーティーを行ったのが発端とされています。
ヒップホップは「DJ」「MC(ラップ)」「ブレイクダンス」「グラフィティ」の4つの要素から成り立つ文化で、その総称を指します。

ヒップホップダンスの歴史

1970年代後半に、ヒップホップミュージックやブロックパーティーの盛り上がりから、生まれたとされるヒップホップダンス。
それぞれが自分の技を競い合う「バトル」形式で発展してきました。
ヒップホップを含むストリートダンスは、時代によって3つに分類されます。

ストリートダンスの3つの時代
  • オールドスクール(1970年代〜)
  • ミドルスクール(1980年代〜)
  • ニュースクール(1990年代〜)

現在のヒップホップダンスは「ニュースクール」に分類されています。

ヒップホップってどんなダンス?

ヒップホップダンスはアップとダウンのリズムが基本で、全身を大きく動かして踊ります。
よく使われるステップもありますが、これといった厳格なルールはなく、いろいろなダンスの要素が取り入れられています。
もともとヒップホップダンスは、ストリートで行われたパーティー要素が強いダンス。正解も不正解もないのです。
誰もが自由に楽しめるダンスといえます。
また、ヒップホップダンスはブレイクダンスと区別され、いわゆる「立ち踊り」を指すことが多いです。

ヒップホップダンスの特徴


ここまで説明したように、ヒップホップダンスはジャンルの異なるダンスの要素を取り入れたり、曲調やステップも自由に踊れたりと、オリジナリティ溢れるダンスを作り出せるのが特徴です。
決まった形式はないので、独自の世界観を表現できるのも魅力のひとつ。
グループダンスでも、ソロでも、工夫次第でさまざまなバリエーションを表現することが可能です。

ヒップホップダンスを始める際の基礎項目

厳格なルールがないヒップホップダンスですが、基本のリズムトレーニングや身体の動きを練習すると、基礎力を身につけられます。

基礎項目①|リズムトレーニング

ダンスをする上で最も重要なのは「リズム感」です。
ヒップホップでは「アップ」と「ダウン」のリズムを極めましょう。
アップは、膝を軽く曲げた状態から伸びるような動き。一方ダウンは、体を沈めるように動きます。
アップとダウンを組み合わせることで、リズミカルに踊れるようになりますので、さまざまなスピードの曲で、繰り返し練習しましょう。

基礎項目②|アイソレーション

アイソレーションとは、身体の一部だけを動かすダンスの技のひとつ。
ヒップホップダンスでは、頭・胸・腰・足など、身体のほとんどの部位のアイソレーションが活用されます。
特に、足のアイソレーションを重点的に練習するといいでしょう。
重心の位置を、かかととつま先で切り替えることで、表現のバリエーションが増えます。

基礎項目③|ストレッチ

ジャンル問わず、ダンスには身体の柔軟性が必要不可欠。
ストレッチを続けると、身体の可動域が広がり、表現力に奥行きが生まれます。
ダイナミックな動きや繊細な動きなど、曲に合わせてどんな振付でも踊れるようになるのです。
また、身体をほぐすことは怪我の防止にも繋がります。必ずストレッチを行ってからダンスをしましょう。

ヒップホップダンスの代表的なステップ


ではつぎに、ヒップホップの代表的なステップを解説します。

①|ボックス

ボックスステップは、四角形を描くように、足を交差させながら動かすステップです。
足を開いた状態から、右足を左足の前へ、次に左足を右足にかぶせるようにクロスさせます。
次は右足を元の位置に引っ込め、最後や左足も元の位置に引っ込めます。
ボックスステップは、ヒップホップダンスに限らず、ダンスの基本中の基本ステップです。

②|クラブ

クラブステップは、足のつま先とかかとを使って、「八の字」と「Vの字」を交互に作るステップです。
カニのように真横に動く動作から、クラブステップと呼ばれています。
少し難しいステップですが、クラブステップができるようになると、応用して他の動きにつなげられるので、表現の幅が広がります。

③|ランニングマン

三代目J Soul Brothersの「R.Y.U.S.E.I」でおなじみのランニングマンは、その名の通り、立ち位置を変えずに、走るように足を交互に動かすステップです。
ランニングマンもヒップホップダンスの王道ステップのひとつで、1980年代のミドルスクールの時代に生まれたもの。
一定のリズムを取りながら、前かがみになりすぎないように注意しましょう。

④|ポップコーン

ポップコーンもヒップホップダンスの基本ステップのひとつ。
片足を蹴るように前に振り上げて、逆足を後ろにスライドさせる動作で、その名の通り、ポップコーンが弾けるような動きが特徴です。
人気ダンスグループEXILEなど、多くのダンサーが振り付けに使っているので、見たことがある人も多いでしょう。
ダンス初心者もぜひチャレンジしてほしいステップです。

⑤|ロジャーラビット

ロジャーラビットは、ダウンのリズムに合わせて、交互に足を入れ替えるステップです。
1980年代に生まれた、ニュージャックスイングの象徴とも言えるこのロジャーラビット。比較的カンタンなので、初心者でも習得しやすいでしょう。

ヒップホップダンスに関するQ&A


ここでは、よく聞かれる「ヒップホップダンスに関する質問」をまとめました。
お子様やご自身がヒップホップダンスを始めるときの参考にしてみてください。

Q1.子供がヒップホップダンスを始めるのは何歳からが適正?

A.5歳以降がオススメ!

多くのダンススクールは、だいたい3歳ごろから入会できます。
しかし、 3歳の子どもが「ヒップホップダンスを身につけられるか」は別問題。
先生の話を理解し、ステップの違いを認識できるのは、おおよそ5歳くらいからでしょう。

Q2.ヒップホップダンスを子供に学ばせるにはどんなスクールがおすすめ?

A.基礎をしっかり教えてくれて、月謝が回数制のスクールがオススメ!

ダンススクールというと振付を教えてくれるイメージがあるかもしれませんが、基礎をどれだけ習得するかで、その後のレベルに差が出ます。
基礎からしっかり教えてくれるスクールを選びましょう。
また、月謝は回数制を導入しているところがオススメ。お子さんの様子を見ながら、月ごとに回数を増減できるので、お子さんのペースで通わせられます。

Q3.大人がヒップホップダンスを始めるにはどうすればいい?

A.大人もダンススクールに通ってみましょう。

大人も子ども同様、ダンススクールに入会するのがオススメです。
学校の教科になったことから先生が習いにきたり、ストレス発散のために会社員の人が来ていたりと、さまざまな年代の人がダンスを始めています。
スタジオによっては「20時スタートの大人向け初心者クラス」などを開講しているので、仕事帰りに習うこともできます。

Q4.ヒップホップダンスはどんな服装が向いている?オススメのブランドは?

A.カジュアル・ポップ・スポーティな服装が人気

ヒップホップダンスをするときは、カジュアル・ポップ・スポーティな服装がオススメ。
人気のあるブランドは「Stussy」「STARTER BLACK LABEL」「adidas」などです。
しかし、ヒップホップダンスはさまざまなジャンルの要素を取り入れているのが特徴。オリジナリティを出すためにも、自分が好きなテイストの服装が1番いいでしょう。

まとめ


ヒップホップはストリートダンスの代表的なダンスのひとつです。
ヒップホップダンスの振付にはこれといった決まりがなく、ジャンルの異なるダンスの要素も柔軟に取り入れているのが特徴。
そうはいっても、基礎のリズムトレーニングやアイソレーション、ステップもありますので、ダンススクールなどに通ってみて基礎から練習してみましょう。