六畳一間 / YOH UENO

5分映像作品部門・Bブロック選考エントリー作品

■ 作品タイトル

「六畳一間」

■ 作品コメント

ジリジリと光が差し込む正午前。
仕事も私生活も中途半端で、”今年一番の暑さ”と喋るブラウン管も、もう卵と調味料しか入っていない冷蔵庫も、畳の上に放り投げてある洗濯物も、全てが彩りを失って鬱陶しく思える。
それでも、これさえあれば、この想いさえあれば、明日も生きていける。
…そんなイメージで一年前に作ったソロ作品です。生徒達と仕上げたロングバージョンもありますが、そちらはIGTVでお楽しみください。
皆さんにとって、譲れないものは何ですか?

■ 作品情報

振付:YOH UENO

撮影・編集:Hidemasa Jinguji

出演:YOH UENO

場所:コミンカGoburin要町

使用楽曲:「これさえあれば」/T字路s

■ 作者プロフィール

YOH UENO(東京)
東京都内を中心に活動するダンサー、振付師、声優、モデル、アーティスト。
 JAZZをベースに、様々なジャンルを混ぜた独自のスタイルを特徴とし、持ち前のキレの良さとしなやかさ、語っているかのような繊細な表現力で人を魅了する。近年、ダンスを通じて役柄を演じる機会が多く、数々の舞台に出演。女性HIPHOPダンサーのHagriと、KEMURIというチームでも活躍中。
都内ダンススタジオでのインストラクターを務め、地方や海外でのWSも行う。自身のショーへの出演以外にも、幅広い世代のアーティストのバックアップや、メディアでの経験をする傍ら、大人数への振付作品を継続的に発表する事にも力を入れており、近年では”YOH-Jirushi”という映像プロジェクトを継続中。アーティストの振付や演出も手がけるなど、作り手としても精力的に活動。
また、幼少期に声優/俳優として活動していた経歴を持ち、代表作は映画ハリー・ポッター全シリーズ(ネビル・ロングボトム役)の日本語吹き替え。多くの舞台、テレビ、映画等に出演した経歴を活かし、現在もナレーションを中心にWeb CMや舞台等で声の出演を続けている。
他にも、自身の持つ感性を活かし、Y.duskというファッションブランドを立ち上げ、私服にもダンスにも使えるアイテムのプロデュースを手がける。芸術分野とのコラボレーションも意欲的に行い、多岐に渡って挑戦をし続けている。

◆ 審査員コメント

AKIHITO

魅せたいことと、魅せれることのバランスが取れていたと思います。
1分40秒ほどの作品で、良い意味で物足りなさを残され、もう1度観たい気持ちにさせられるところも、しっかり練られて作っているんだろうなと感じました。
振付に関しても、最後に壁に寄りかかるところまでの始めからの流れがスムーズで良かったです。

長濱佳孝

 タイトル通り6畳一間の部屋でのソロパフォーマンス、場所も非常に生活感のある部屋に仕上げているので作品の世界に入りやすかったです。〝長編作品の中のワンシーン〟というような印象で、作品の中に息づいている世界が見えました。
 カメラワークも敢えての斜めに撮ったシーンやカウントや音に合わせたカット切り替え、攻めた画角にぶらしたシーンもあり、楽曲のリズムが視覚的に画面でも強化され、とても見やすく面白い作品になっていて楽しめました。

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